ベトナムの高速道路事情（南部）

近年ベトナム全土で高速道路の建設が進んでおり、昨年2023年4月にも新しくベトナム南部のドンナイ省とホーチミン在住の日本人に有名なビーチリゾート地のあるビントゥアン省（ファンティエット・ムイネー）を結ぶ「ザウザイ～ファンティエット高速道路」が開通しました。この高速道路が出来たおかげで、これまではホーチミン市からビントゥアン省まで5時間以上かかっていた道のりが2時間以上短縮されました。因みにベトナムの高速道路の法定速度は時速90㎞の区間と120㎞の区間があります。

ただ１つ困ることに、サービスエリアがホーチミン市から高速に乗って30分ほど走ったところにある1カ所しかなく、それ以降はトイレに行くことができません。そのため、非常駐車帯に止まって用を足している車が多数あり、運転する側としては日本ではありえない光景に今でも戸惑ってしまいます。何でも高速道路の建設会社とサービスエリアの建設会社が別々だそうで、高速道路だけ先に出来上がってしまったからだとか。用を足している最中に事故が起こらないことを祈ります・・・。

ベトナムのサービスエリアです。ちょうど日曜日だったため旅行客でごった返していました。

発展途上の国なので、まだまだこれからなのはわかっていますが、現状のベトナムの高速道路やサービスエリアを日本のそれらと比較するとやはりレベル・充実度の差は歴然です。ただETCの導入時もそうでしたが、ベトナムはトップダウンで決まれば早いので、近い将来ベトナムでも快適な高速道路の運転を楽しめる日が来るのを期待しています。

おまけ：　これはホーチミン市が見えてきた夕暮れ時の1枚です。道路の一番向こうに見える建物は高さ461，3mでベトナムかつ東南アジアでは最高層となる「ランドマーク81」です。右上の空に見える小さな黒い点々は凧です。ベトナムでは夕暮れ時の凧揚げ遊びが人気です。